フルリモートの試用期間中も在宅勤務できる?

フルリモートの試用期間中も在宅勤務できる?

フルリモートの求人でも、試用期間中に在宅勤務できるかは、雇用契約書や労働条件通知書、就業規則などの定めによって決まります。「フルリモート」と書かれているだけで、試用期間中も必ず在宅勤務になるとは限りません。一方、試用期間だけ出社する条件が明示されていなければ、入社後に突然出社を求められるかどうかは、契約内容や会社との合意を確認する必要があります。

フルリモートでも試用期間中だけ出社する会社はある

「フルリモート」は、通常の勤務場所を在宅などとする働き方を指すことが多い表現です。ただし、会社によっては次のような例外を設けています。

  • 入社初日や数日間だけ出社する
  • 研修期間だけ指定された拠点へ出社する
  • 試用期間中は原則出社し、終了後に在宅勤務へ移行する
  • 業務上必要な場合だけ、事前に指定した場所へ出社する

このような条件が求人票、面接、雇用契約書などで説明されていた場合は、「フルリモート」という言葉だけを理由に、試用期間中も完全在宅だと判断しないほうが安全です。

試用期間中も在宅勤務できるかを決める確認項目

判断するときは、勤務地とリモート勤務の対象期間を、次の順番で確認します。

  1. 労働条件通知書や雇用契約書の「就業場所」を確認する
  2. 在宅勤務規程や就業規則に、試用期間の扱いが書かれているか確認する
  3. 求人票や面接時の説明に、研修・入社時の出社条件がなかったか確認する
  4. 不明点は、入社前に採用担当者へメールで質問する

特に確認したいのは、「就業場所が自宅なのか」「会社の所在地も勤務場所に含まれるのか」「試用期間中にリモート勤務を制限する規定があるのか」です。

確認したい記載の例

  • 勤務地:自宅、会社が認める場所
  • 勤務形態:フルリモート、在宅勤務
  • 出社:入社時研修のみ、必要に応じて出社
  • 対象者:試用期間終了後の社員のみ
  • 出社時の交通費や頻度

「在宅勤務可」とだけ書かれている場合は、毎日在宅勤務できる意味とは限りません。「原則在宅」「月数回出社」「会社の判断で出社」など、別の条件が付いていないかも確認してください。

雇用契約書に「フルリモート」とある場合

雇用契約書や労働条件通知書に、試用期間を含めた勤務地として自宅などが記載されているなら、試用期間中も在宅勤務を前提としている可能性が高いと考えられます。ただし、契約書に「業務上必要な場合は会社が指定する場所」といった記載があれば、その範囲では出社を求められることがあります。

また、試用期間は本採用後とは別の働き方を自動的に意味するものではありません。試用期間中に出社を求めるなら、会社の規程や契約上の根拠、または入社時の説明があるかが重要です。

ただし、実際に出社が必要かどうかは、契約書の文言だけでなく、在宅勤務規程や個別の合意も関係します。記載があいまいな場合は、会社へ確認した内容をメールなどで残しておくと、後から条件を確認しやすくなります。

求人票に「フルリモート」としか書かれていない場合

求人票の「フルリモート」だけでは、試用期間中の勤務場所までは確定できないことがあります。求人票には、入社後の研修や例外的な出社条件がすべて書かれていない場合があるためです。

応募前や内定後に、次のように具体的に質問してください。

「フルリモート勤務とのことですが、試用期間中も初日から在宅勤務でしょうか。入社時研修や定期的な出社の有無、出社が必要な場合の頻度も教えてください。」

回答が「基本的には在宅勤務」といったあいまいな内容なら、初日、研修期間、試用期間終了後のそれぞれについて確認します。口頭で説明を受けた場合は、認識違いを防ぐため、確認メールを送っておくとよいでしょう。

試用期間中の出社を断れるか

出社を断れるかどうかは、出社命令の根拠と契約条件によって変わります。試用期間中だからという理由だけで、会社が無条件に勤務場所を変更できるとは限りません。

一方、契約書や就業規則に、研修や業務上必要な場合の出社が定められている場合は、その条件に従う必要が生じる可能性があります。出社が難しい事情があるときは、無断で拒否するのではなく、次の点を会社に確認してください。

  • 出社が必要な期間と日数
  • 出社場所と勤務時間
  • 出社が必要になる業務上の理由
  • 交通費や宿泊費の扱い
  • 在宅勤務へ戻る時期

契約書の内容と会社の説明が食い違っている、または一方的に勤務条件を変更されたと感じる場合は、労働条件通知書やメールを手元に置き、労働基準監督署や労働相談窓口などへ相談する方法があります。

試用期間中も在宅勤務できるか判断するポイント

確認できた条件 判断の目安
試用期間を含めて勤務地が自宅などと明記されている 試用期間中も在宅勤務が前提と考えやすい
「フルリモート」だが、研修や初日の出社条件がある その期間・回数に限って出社が必要な可能性がある
試用期間中は出社と明記されている 試用期間中の在宅勤務は原則できない可能性が高い
勤務地や試用期間中の勤務形態が書かれていない 未確認。会社に具体的な条件を質問する必要がある

入社前に最初に確認すること

まず、労働条件通知書や雇用契約書で「就業場所」と「試用期間中の勤務形態」を確認してください。記載がない、または「フルリモート」の意味が不明な場合は、試用期間中の出社日数と出社の例外条件を採用担当者に確認しましょう。

結論として、フルリモートの試用期間中も在宅勤務できるかは、試用期間という名称ではなく、会社が定めた勤務地・研修条件・在宅勤務規程で決まります。「試用期間だけ出社する」という条件があるかを、入社前に書面で確認することが大切です。